分ければ分かる!「勝間和代のビジネス思考力養成セミナー」

おすすめ本の記事は、次の4つの構成でできています。

  1. 結論
  2. 書籍を3つに要約
  3. 読書感想文
  4. 宿題

の4つです。

時間が無いときや、いつも忙しい方は、「結論」と「3つの要約」を読んでもらえれば、本書のことがだいたいわかるように書いてあります。時短ですね。

「結論」と「3つの要約」を見て、もうちょっと本書について詳しく知りたくなった場合は、読書感想文もあわせてご覧ください。

さらにこのブログでは、書評を読むだけでは終わらせません。仕入れた知識を、あなたの血肉にしてほしいので、もうひと工夫がしてあります。それが、ページの最後にある「宿題」です。ぜひ宿題にも取り組んで、あなたのビジネス思考力をアップさせ、同時に業績もアップさせてくださいネ。

結論

問題を明確にせよ!

 

「MISSON1」のポイントを3つにまとめると。

  • 目標、ゴール、達成したいことを明確にする。さらにノートや紙に書く。そんでもって壁や手帳に貼りつけて繰り返し眺めればOK。
  • 「仮説」ということばを、口ぐせにする。もう、口笛みたいに四六時中、口ずさむ。
  • 著書の考えを鵜呑みにしない。

 

本書の初版は、2010年5月。正直に告白します。今日はじめて最後まで読みました。ぼくって、積ん読が多いんです。本屋さんに立ち寄ったときに、ついつい気に入ったタイトルを見つけると、買いこんじゃうんですよね。そして積ん読。まあ正確には本棚に収まっているので、「収読」か「棚読」といったところでしょうか。

購入当時は、まだ雇われの教員だったので「ビジネス」ということばが、当時の仕事内容とかぶらない印象を受けていたから読まなかったのかな~と思います。いまは、自分のビジネスをもっているので、実際に自分のビジネスの課題と突き合わせながら、読み進めました。

まずは、ミッション1です。テーマは「正しい問題・仮説」を作ろうです。

勝間さんは、例として「日本での2009年のシェア1位であるドコモの売上を増やす」という目標設定が正しいかどうかという問いを読者に投げかけます。そもそもこの設定が悪いのではないかと読者に聞いています。

勝間さんは、この問いがよくない理由として、以下の2つ上げています。

  • 1つ目は、携帯電話がすでに成熟商品であるから。
  • 2つ目は、追加サービスがプロダクトアウト思考に陥ってしまい、ユーザ―のニーズからずれてしまう恐れがあるから。

 

みなさんは、勝間さんの意見、どう思いますか?当時のぼくは、知識も少なく、批判的思考力も弱かったので、すんなりと勝間さんの意見を鵜呑みにしていたと思います。しかし、ときは流れ、現在は2017年です。タイムマシーンで未来を見てきた立場から発言するのは、ちょっぴりずるいですが、勝間さんに反論してみましょう。

まず「携帯電話市場は成熟商品」についての反論。

本書の初版は2010年。かたやiPhoneのデビューは2007年です。日本でのデビューは、2008年7月のiPhone3Gから。デジガジェ・イノベーターの勝間さんが、スマホのブームを予見しそこなったのはなぜでしょうか。2010年だったら、ぼくですらiPhone4を持ってましたよ。

同じくドコモにも、先見の明が無かったですね。孫さんが仕掛けてきた、iPhoneの日本での独占販売戦略で、SoftBankは一気にシェアを拡大しました。とうぜん、食われたのはドコモのシェアです。

※ソフトバンクがシェアを拡大した理由をiPhoneのおかげだという単純な説明にしましたが、細かく見ると、格安料金プランの設定、販売代理店への教育やインセンティブ、白い犬のCMのブームなど、いろいろな施策や要因があったと思います。

ドコモは売上高を増やす手を、何か打てたのではないでしょうか。勝間さんは、マッキンゼーの外資系コンサルや、銀行勤務などが長かったので、分析思考の罠にはまっていたのかな?と思いました。

本書を読んでいても、「社内評価の仕組み」とか、「コンプライアンス」とか、「商品のライフタイムサイクル」とか、なんか小難しいことばで分析するんですよね。携帯電話会社の社内のこととか、商品のライフタイムモデルに当てはめるとか、一般のユーザーレベルでは、どうでもいいことですよね?

もっとエンドユーザーレベル(お年寄り、女子高生、ビジネスマンなど)で分析してみると、新しい視点で勝間さんも分析できたのではないでしょうか。

まだまだ反論がでてきますね。そもそも「2009年の時点で、売上シェア1番のドコモが売上高を増やす」という問い自体もざっくりしているので、もっと切り刻むべきですね。ツリー構造でもいいし、MECEでもいいし。おそらく、本書の構成の都合で、ミッション1では、あまり深く突っ込まなかったことも予想されます。

ぼくだったら、

  • シェアを伸ばす。
  • 機種変更のサイクルを短くする。
  • 料金プランを変える。
  • スマホの売上を伸ばす。
  • 関連サービスを立ち上げる。

などが思いつきました。数人のチームでブレストすれば、さらにアイデアはでてくるでしょうね。

 

「MISSON2」を3つにまとめると。

  • 普段からMECEを意識して、ものごとに接すると、世の中の多くはMECEに分解されていないことが分かる。
  • 同じ仲間でグルーピングしたり、上位概念と下位概念を区別したりしてみる。
  • ビジネス現場や、友達との会話でMECEをさらっと持ちだせると、ドヤれるかも。

 

「MISSON3」を3つにまとめると。

  • MECEがうまく書けない人は、ロジックツリーの構造で考えればOK。
  • 結局は、どれだけ多くのフレームワークを活かせるかが大事。フレームワークの暗記は役に立つ。
  • 分析バカにならない。ごちゃごちゃと分析しているよりも、顧客に聞いたほうが的確な答えがわかるケースもある。

 

44ページの勝間さんのロジックツリーは、店舗経営者の視点から見ると、「切れ味の悪いフレームワーク」に見えますね。

「売上」のところから、「顧客単価」と「顧客数」の2本の枝が出ています。もしかしたら紙面の関係で省略されているのかもしれませんが、店舗ビジネスをやっている人だったら、売上から伸びる枝は3本にしますね。もう一本は何だと思いますか? 

そう、購買頻度です。

売上=顧客単価×顧客数×購買頻度

という図式が成り立ちます。これは、マーケティングの得意なアメリカ人のおっちゃんに教えてもらったフレームワークです。

日本人は、詰め込み教育は意味がないとか、受験戦争では本当の学力は伸びないとか、学校で習ったことは社会に出たら役に立たないとか、よく言いますけど、知識ってやっぱりあれば役に立つものなんですよね。まあ、売上のフレームは、学校では一切、習いませんでしたけど(笑)

 

「MISSON4」を3つに要約すると。

  • 統計を活用するのはいいが、数字のマジックにごまかせれてはいけない。
  • 欲しいデータがなければ、自分で調査する。何でもパソコン上だけで済まそうとしないで、手足を動かす。
  • データを表やグラフで「見える化」して、「ボトルネック」や「2対8」をあぶりだす。

 

もう少し詳しくみていきましょう。

87ページでは、広告費と売上の相関関係について分析しています。おそらく、ここで議論しているのは、大企業のケースだと思われます。どうしてぼくが、「大企業のケース」といい切れるのか分かりますか?

もし上記の広告を出したのが、大企業ではないとしたら、それこそ大問題です。なぜなら、広告代理店のカモになっているからです。上記のケースでは、何のために広告を打っているのでしょうか?

  • 企業のイメージアップでしょうか?
  • 認知度のアップでしょうか?
  • 売上のアップでしょうか?
  • それ以外でしょうか?

 

店舗経営者や、中小企業であれば、売上に直結した広告しか出したくないはずです。つまり費用対効果を測定できるダイレクトレスポンス広告しか、やりたくないはずですよね。反応率や、顧客獲得費用CPAや、生涯顧客価値LTVも計測していないなんて、ヒジョーに乱暴な気がします。

こんな相関分析なんて、店舗経営者であれば、恐ろしくてやってられませんよね。外資系の大手コンサル会社は、実際に実績を出しているのでしょうか?謎です。

91ページの「アルバイト採用」についての定性分析も、謎の分析ですね(笑)。ただ単に、ぼくが「定性分析」になじみがないからそう思ったのでしょうか。とくに「3ステップで分析された図」の意味がさっぱり分かりませんね。何のためにこんな分析が必要なのでしょうか??なにか、ぼんやりとして、ふわっとした印象しかありません。

この意味不明な分析も、びしっとしたスーツに身を包んだコンサルが外人さんと一緒にやって来て、会議室でパワポを駆使してドヤ顔でプレゼンしてたら、クライアントは意味がよく分からなかったとしても、納得させられてしまうのでしょうかね。恐ろしや。

ぼくだったら、ふつーに、どんなアルバイトの子が来てほしいかを考えて、ペルソナを組みますけどね。あなたは、どう思われますでしょうか。

 

宿題

このブログは読んで終わりではありません。本を読んだり、ネットサーフィンしたりするだけでは、あなたのビジネス思考力は、0.02%も増えません。ドラゴンボールの孫悟空が、格闘技の解説書を読んで強くなっていったでしょうか。ベジータが己の限界を超えるために、YouTubeで格闘の動画を見ていたでしょうか。

違いますよね?悟空もベジータも、厳しい修行をこなすことでパワーアップしていきました。あなたもぼくも、ビジネスでの戦闘力を高めるために、厳しい宿題に取り組んでみましょう!

  1. この本を読んで下さい。
  2. あなたがビジネスをしているのであれば、まずは課題を設定してみましょう。とりあえず課題を設定したら、ミッション2にともに進みましょう。
  3. この本を手に入れて、本書のなかにあるMECEの練習問題に取り組んでください。MECEがよく分からないという方は、とりあえずググるか、本屋さんへ直行しましょう。ぼくのおすすめ書籍は、「効率が10倍アップする新知的生産術勝間和代著と、「ビジネス頭を創る7つのフレームワーク力」勝間和代ですね。
  4. あなたの課題もMECEで分解してみよう。そして、ブログやSNSでシェアしてください。
  5. 本書の課題を使ってロジックツリーを実際に書いてみよう。
  6. あなたのビジネスの課題をロジックツリーを使って分解してみよう。その際には、本書ででてきたフレームワークを使ってやってみよう。
  7. 事件は現場で起きているので、とりあえず現場にいってみよう。そして、1次情報をとってこよう。わからないことや問題があったら顧客に聞けば解決しますよ。本当です。
  8. プレゼンは、「3つあります。」と最初に言えば、それでOK。あなたのプレゼンを、今すぐ3つにまとめ直そう。
  9. どんなささいなテーマでもいいから、日頃から同僚や友だちと討論するクセをつけよう。討論は、あくまでも意見の交換が目的にして、相手をこてんぱんに打ち負かそうなんて思っては行けないぞ。注意してくれよな!